コラム

◆調整力

近視・遠視・乱視等、視力異常のない(正規)の子供の目では遠方のものから目の前10cmぐらいのものまで、どこにでもピント合わせをすることが出来ます。
このときの調整力は距離(0.1m)の逆数、1/0.1=10diopter(ジオプター)、通常10Dという単位で表します。
42歳頃の正規の人の目では調整力がかなり低下して、読書に最低必要な距離約30cmぐらいまでしか見えず、(1/0.3=約3.3D)、それより目に近い距離のものが見えにくくなります。
調整力が3D〜3.5Dよりも低下すると老眼鏡が必要になります。

※年齢による調整力の変化

年  齢10歳15歳25歳35歳40歳45歳50歳60歳
調 整 力12D10D8D6D4.5D3D2D1D
近点距離8cm10cm13cm17cm22cm33cm50cm1m

※近視点距離:調整力を適度に働かせたときに、ものをはっきり見ることの出来る範囲内で、目から最も近い距離(表は正規の場合)

これらは極度に調整を行ったときの調整力を示しています。調整力は個人差がかなりございます。